写真
インボイスネーム
ホーリィ
ホーリー
タイガーホーリー
タイガーホーリィ
タライロン
タライーラ
英名
Trahira
学名
Hoplias malabaricus (Bloch, 1794)
分布
南米広域
サイズ
約50cm
飼育環境(推奨)
水温:20~26℃
pH:6.0~8.0
総硬度:4~25dH
詳細
ホーリィは南米に広く分布する大型カラシンの一種です。カラシンの仲間としては珍しい活発に泳ぎ回ることの無いハゼ型と呼ばれるタイプの熱帯魚です。分布域が広くHoplias属の種類も不明確な部分も多いため、名称や個体のバリエーションなどが多彩です。タライロンと呼ばれる種類は同属の別種ですが、よく似ていることもあり混同してしまうケースもあります。
活発に泳ぎ回る魚ではない為、単独で飼育する場合、水槽はそれほど大きなものを用意しなくても問題はありません。最低限の用意する水槽の目安としては、水槽の幅は全長の2倍以上+奥行が全長の1.2倍以上を目安にすると良いでしょう。
普段は活発に泳ぐことの無い魚ですが、捕食の際には素早い動きを見せてくれます。典型的な肉食魚であり、口に入るサイズの魚やエビなどを好んで食べます。人工飼料にも餌付かせることは可能なため、与える場合は個体のサイズに合わせたペレット状の製品が望ましいと言えます。
鋭い牙を持ち瞬発力のある大型魚ですので、水槽に手を入れる際などは注意が必要です。噛まれてしまうと、かなり深い傷になるため、水槽の蓋を開ける際などに噛みつかれない様に注意が求められます。
現地データの水温は低めですが、普通の飼育は30℃程度までなら問題なく飼育可能です。水質の適応範囲も広く、とくに気にすることなく飼育することができます。
繁殖はオスの方が背ビレや臀ビレがやや大きくなり、メスは抱卵すると腹部がふっくらとするので判別できるようになります。比較できる個体の有無や見慣れていないと雌雄の判別は難しい為、単独の個体で見分けるのは困難な面があります。
産卵はカラシンとしては珍しく、オス親が卵を守り育てる習性があります。オスは流木の下などに産卵床を掘ってメスを向かい入れて産卵し、産み落とされた卵は粘着性で一つの大きな卵塊としてオスが外敵から守り育てます。
卵のサイズは大きく、最初からブラインシュリンプを食べるので育成は容易です。育成はブラインシュリンプの後にイトメや赤虫にシフトしていきます。概ね3cmを越えるあたりから、少しでもサイズ差が発生すると容易に共食いが発生しますので、注意が必要です。
動画情報
参考文献・URL
ピーシーズ出版 熱帯魚・水草2700種図鑑 P.50 No.230
[英文]Aquarium Glaser:Hoplias malabaricus
[英文]FishBase:Hoplias malabaricus, Trahira
[英文]Wikipedia:Hoplias malabaricus