グラスブラッドフィン

写真

グラスブラッドフィン
提供:オオツカ熱帯魚 (アクアフォト.Net)

インボイスネーム

グラスブラッドフィン

英名

Glass bloodfin

学名

Prionobrama filigera (Cope, 1870)

分布

アマゾン水系マディラ川

サイズ

約5cm

飼育環境(推奨)

水温:23~27℃
pH:6.0~7.8
総硬度:5~30dH

詳細

グラスブラッドフィンは体が透けて見える透明なボディに赤い尾ビレを持つ小型カラシンの一種です。東南アジアを中心に盛んに養殖されており、安価で安定した入荷があります。時折、輸入される南米便のワイルド個体は尾ビレの発色がより美しいのでマニアに人気があります。

輸送のスレ傷による尾ぐされ病や水温の急変による白点病などに弱い面がありますが、落ち着いた個体は水温・水質ともにさほど気にする事も無く飼育できるので難しくはありません。体調が悪いと体の色が濁る傾向にあるため、水質のバロメーターとしても利用できます。

性格は温和で、本種に害を与える事のない種類であれば、サイズを合わせれば混泳は可能です。群れを作る習性も併せ持つので、最低5~10匹ほどはまとめて飼育するのが理想的です。群れを作ることで魚たちも安心して過ごすことができ、食欲の増進などの良い効果があります。

エサはイトミミズにミジンコ、赤虫などの活餌や冷凍飼料を好んで食べます。やや小型種の為、赤虫を与える場合はあまり大きすぎないものを選ぶのが理想です。また、人工飼料にも良く慣れるので、小さな顆粒状や砕いたフレーク状などの人工飼料が適しています。普段は人工飼料を中心に与え、週に何度か生餌や冷凍飼料を与えるなどの方法でバランスの良い食事を与えると良いでしょう。

繁殖はやや難しい分類に入り、オスとメスで判別できる目立った二次性徴は現れません。メスはオスよりもやや大きく成長して抱卵すると腹部が大きくなり判別できるようになります。産卵はカラシンに多く見られる典型的なバラマキ型で卵を親が守ることはありません。

卵のサイズは小さい為に初期飼料には工夫が必要です。ブラインシュリンプを食べられるサイズではない為、インフゾリアや鶏卵の黄身などを用いてしばらく育てた後、ブラインシュリンプに切り替える工程が必要になります。

動画情報

参考文献・URL

ピーシーズ出版 熱帯魚・水草2700種図鑑 P.32 No.93
[英文]SeriouslyFish:Prionobrama filigera (Glass Bloodfin Tetra)
[英文]FishBase:Prionobrama filigera, Glass bloodfin
[仏蘭西文]Fishipedia:Prionobrama filigera • Tétra • Fiche poissons

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