ペンシルフィッシュ

写真

ペンシルフィッシュ
提供:オオツカ熱帯魚 (アクアフォト.Net)

インボイスネーム

ペンシルフィッシュ
エクエスペンシル

英名

Brown pencilfish

学名

Nannostomus eques (Steindachner, 1876)

分布

アマゾン河中流域、ギアナ

サイズ

約5cm

飼育環境(推奨)

水温:23~28℃
pH:5.0~6.0
総硬度:5~12dH

詳細

ペンシルフィッシュはその名の通り、細長い体が鉛筆のように見える小型カラシンの一つです。他のペンシルフィッシュと区別するために、エクエスペンシルと呼ぶ事もあります。カラシンの仲間としては珍しく、木の枝などに擬態した生活をしている為、活発に泳ぎ回ることなく、群れを作り斜め上を向いて泳いで過ごします。

エサはミジンコやイトミミズ、孵化させたブラインシュリンプなどの活餌やその冷凍飼料を好んで食べます。体のサイズの割に口が小さいので、人工飼料を与える場合は細かい顆粒状の飼料を与えるのが適しています。

植物質の餌を好む傾向があるため、水槽内に生える藻類も少しは食べてくれます。普段は人工飼料を中心に与え、週に何度か生餌か冷凍飼料を与えるなどの方法でバランスの良い食事を与えるのが理想です。

繁殖はやや難しい分類に入ります。オスとメスに大きな違いは見られず、よく観察するとオスの方が色彩が美しく、臀ビレが大きいなどの特徴が見られます。メスは抱卵する事で腹部が大きくなりますが、これらの特徴は見慣れた観察眼を持っていないと判別は難しいかもしれません。

小型カラシンに多く見られるバラマキ型の産卵形式とは異なり、アマゾンソードなど葉の幅が広い水草などの裏に卵を産み付けます。親が卵を守る習性は無い為、繁殖させる場合は親を隔離して人工孵化を行うのが妥当です。

また、卵のサイズは小さい為に初期飼料には工夫が必要です。自然繁殖を試みる場合も水槽内にインフゾリアが湧きやすい環境を作るのが理想です。ブラインシュリンプを食べられるサイズではない為、インフゾリアや鶏卵の黄身などを用いてしばらく育てた後、ブラインシュリンプに切り替える工程が必要になります。

動画情報

参考文献・URL

ピーシーズ出版 熱帯魚・水草2700種図鑑 P.42 No.175
[英文]SeriouslyFish:Nannostomus eques – Hockeystick Pencilfish –
[英文]FishBase:Nannostomus eques, Brown pencilfish
[仏蘭西文]Fishipedia:Nannostomus eques

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