グラスハチェット

写真

グラスハチェット
提供:オオツカ熱帯魚 (アクアフォト.Net)

インボイスネーム

グラスハチェット
ピグミーハチェット

英名

Pygmy hatchetfish

学名

Carnegiella myersi (Fernández-Yépez, 1950)

分布

アマゾン河

サイズ

約2cm

飼育環境(推奨)

水温:23~26℃
pH:5.5~6.5
総硬度:不明

詳細

グラスハチェットはハチェットの仲間で最も小型種の南米原産カラシンです。体が透けて見えることから、グラスハチェットと呼ばれますが、小型の特徴からピグミーハチェットとも呼ばれます。

本種の大半はコロンビアより輸入されるワイルド個体の為、シーズン以外の時期では入手が難しい種類です。シーズン中はまとまった輸入がありますが、常に見かけられる熱帯魚ではない種類と言えるでしょう。

水質は弱酸性の軟水を好みますが、中性程度の環境なら問題なく飼育することができます。水温も夏場で30℃程度までなら支障はなく、それほど神経質になる必要はありません。よく飛び出す魚の為、飼育する際はしっかりと蓋をして飼育するのがポイントです。

餌は小型種の為、ミジンコやふ化させたブラインシュリンプなどを好みます。水面に浮く餌を好む為、乾燥ミジンコなどのドライ飼料が適していると言えます。人工飼料も慣れればよく食べるため、浮上性のあるタイプ、小さな顆粒状の製品やフレーク状のものを細かく砕いて与えると良いでしょう。

性格は温和で、本種に害を与える事のない種類であれば、サイズを合わせれば混泳は可能です。群れを作る習性も併せ持つので、最低5~10匹ほどはまとめて飼育するのが理想的です。群れを作ることで魚たちも安心して過ごすことができ、食欲の増進などの良い効果があります。

繁殖は日本のマニアによって雑誌に繁殖データが公開されました。オスとメスで判別できる明確な二次性徴は現れませんが、メスは抱卵すると腹部が大きくなります。水槽のガラス面など、水面から少し上の湿った空気中に卵を飛ばして付着させます。

卵のサイズは小さい為に初期飼料には工夫が必要です。ブラインシュリンプを食べられるサイズではない為、インフゾリアや鶏卵の黄身などを用いてしばらく育てた後、ブラインシュリンプに切り替える工程が必要になります。

動画情報

参考文献・URL

ピーシーズ出版 熱帯魚・水草2700種図鑑 P.33 No.103
[英文]SeriouslyFish:Carnegiella myersi – Pygmy Hatchetfish –
[英文]FishBase:Carnegiella myersi, Pygmy hatchetfish
[英文]Aqualog.de:Carnegiella myersi

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