ゴールデンテトラ “アームストロンギィ”

写真

ゴールデンテトラ “アームストロンギィ”
提供:オオツカ熱帯魚 (アクアフォト.Net)

インボイスネーム

ゴールデンテトラ “アームストロンギィ”

英名

Golden Tetra

学名

Hemigrammus armstrongi (Schultz & Axelrod, 1955)
Hemigrammus rodwayi (Durbin, 1909) のシノニム

分布

ギアナ(発光バクテリアの寄生による変異)

サイズ

約4cm

飼育環境(推奨)

水温:24~28℃
pH:6.3
総硬度:12dH

詳細

ゴールデンテトラ “アームストロンギィ”はプラチナカージナルテトラやプラチナグリーンネオンテトラと同様に発光バクテリアの寄生によって輝く色彩を放つ小型カラシンです。水槽での飼育環境化ではこのバクテリアが徐々に減少してしまうため、色彩を長期間に渡り維持するのは困難と言えます。飼育を続けると共に徐々に発色が減り始めて、最終的には普通のアームストロンギィ種となってしまいます。

本種の面白い特徴はカージナルテトラグリーンネオンテトラ、マーブルハチェットなどでは、この発光バクテリアの寄生はあまり多くなく、貴重な個体として扱われます。しかしこのカラシンに至っては多くの個体が発光バクテリアと共存しており、安定した輸入があることです。もう1つのロドウェイ種ともに、なぜ特定の小型カラシンに集中して発光バクテリアが共生しているのか、自然の神秘のひとつと言えるのではないでしょうか。

飼育は他の小型カラシンと同様、水温・水質にはうまりうるさくなく、餌もフレークフードや顆粒状の人工飼料から冷凍赤虫やミジンコまで色々と食べる為、餌に困ることはあまり考えなくても問題ありません。現地のデータは弱酸性ですが、pH7.5程度の弱アルカリ性でも飼育は可能で水温も30℃程度までなら問題ありません。

また性格は温和で、本種に害を与える事のない種類であれば、サイズを合わせれば混泳は可能です。群れを作る習性も併せ持つので、最低5~10匹ほどはまとめて飼育するのが理想的です。群れを作ることで魚たちも安心して過ごすことができ、食欲の増進などの良い効果があります。

繁殖はオスとメスで判別できる明確な二次性徴は現れませんが、メスはオスよりもやや大きく成長して抱卵すると腹部が大きくなります。産卵はカラシンに多く見られる典型的なバラマキ型で卵を親が守ることはありません。

卵のサイズは小さい為に初期飼料には工夫が必要です。ブラインシュリンプを食べられるサイズではない為、インフゾリアや鶏卵の黄身などを用いてしばらく育てた後、ブラインシュリンプに切り替える工程が必要になります。

動画情報

参考文献・URL

ピーシーズ出版 熱帯魚・水草2700種図鑑 P.23 No.16
[英文]SeriouslyFish:Hemigrammus rodwayi (Golden Tetra)
[英文]FishBase:Hemigrammus rodwayi
[仏文]Fishipedia:Hemigrammus rodwayi

熱帯魚事典.Net > カラシン > ゴールデンテトラ “アームストロンギィ”
Tags: