ラミーノーズテトラ

写真

ラミーノーズテトラ
提供:オオツカ熱帯魚 (アクアフォト.Net)

インボイスネーム

ラミーノーズテトラ

英名

Rummy nose tetra
Firehead tetra

学名

Hemigrammus bleheri (Géry & Mahnert, 1986)

分布

アマゾン河 上流

サイズ

約5cm

飼育環境(推奨)

水温:23~26℃
pH:5.0~6.0
総硬度:5~12dH

詳細

ラミーノーズテトラは古くから知られる南米原産の小型カラシンの一種です。頭部が赤く染まり、尾ビレに白と黒の模様が入るアクセントのある美しい熱帯魚です。

東南アジアを中心に盛んに養殖されており、安価で安定した入荷があります。水温、水質ともに幅広い範囲に適応することができますので、飼育の際に困ることは少ない飼いやすい熱帯魚です。

不定期ではありますが、南米より輸入されるワイルド個体は養殖されたブリード個体と比べて頭部の赤色が強く範囲も広いため、こだわりを持つアクアリストにはワイルド個体のほうが人気があります。

性格は温和で、本種に害を与える事のない種類であれば、サイズを合わせれば混泳は可能です。群れを作る習性も併せ持つので、最低5~10匹ほどはまとめて飼育するのが理想的です。群れを作ることで魚たちも安心して過ごすことができ、食欲の増進などの良い効果があります。

現地の水温は低めですが、ワイルド個体でも一時的であれば、30℃程度までなら問題なく飼育可能です。養殖された個体はpHの範囲も広く、弱アルカリ性の水質でも飼育は難しくありません。

エサはイトミミズにミジンコ、赤虫などの活餌や冷凍飼料を好んで食べます。人工飼料にも良く慣れるので、水面~中層付近の餌を食べるのが得意な種類のため、フレーク状や顆粒状の人工飼料が適しています。普段は人工飼料を中心に与え、週に何度か生餌や冷凍飼料を与えるなどの方法でバランスの良い食事を与えると良いでしょう。

繁殖はオスとメスで判別できる明確な二次性徴は現れませんが、メスはオスよりもやや大きく成長して抱卵すると腹部が大きくなります。産卵はカラシンに多く見られる典型的なバラマキ型で卵を親が守ることはありません。

卵のサイズは小さい為に初期飼料には工夫が必要です。ブラインシュリンプを食べられるサイズではない為、インフゾリアや鶏卵の黄身などを用いてしばらく育てた後、ブラインシュリンプに切り替える工程が必要になります。

動画情報

参考文献・URL

ピーシーズ出版 熱帯魚・水草2700種図鑑 P.24 No.25
[英文]SeriouslyFish:Hemigrammus bleheri – Firehead Tetra –
[英文]FishBase:Hemigrammus bleheri, Firehead tetra
[仏蘭西文]Fishipedia:Nez rouge • Hemigrammus rhodostomus

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