シルバーハチェット

写真

シルバーハチェット
提供:オオツカ熱帯魚 (アクアフォト.Net)

インボイスネーム

シルバーハチェット

英名

River hatchetfish
Common Hatchetfish
Silver Hatchetfish

学名

Gasteropelecus sternicla (Linnaeus, 1758)

分布

アマゾン水系マディラ川

サイズ

約6cm

飼育環境(推奨)

水温:23~27℃
pH:6.0~7.0
総硬度:0~15dH

詳細

シルバーハチェットはその名の通り、手斧を意味するハチェットの形に見える小型カラシンの一つです。水面付近での生活に特化した性質を持っており、他の魚に追われたりするとトビウオの様に水面から跳ねて逃げるような戦略を持っています。

性格は温和でおとなしい魚ですので、基本的に同サイズの魚種となら混泳は難しくありません。この魚の特性上、よく水槽から跳ねるので、必ず水槽には飛び出さないように蓋をして飼育することが大切になります。

エサはミジンコやイトミミズ、赤虫などの活餌やその冷凍飼料を好んで食べます。水面付近の餌以外は食べるのが難しい種類の為、冷凍飼料よりもしばらく水面に浮き続けるフリーズドライの乾燥赤虫などが好まれます。

繁殖は難しい分類に入ります。詳しいデータは不明ですが、オスとメスに大きな違いは見られず、よく観察するとオスはメスよりも小振りな個体が多く、メスは抱卵する事で腹部が大きくなります。これらの特徴は見慣れた観察眼を持っていないと判別は難しいかもしれません。

ハチェット類の産卵は水面付近にある水草などに卵を飛ばすようにして産み付ける事が知られています。水槽内では水面付近のガラス面(アクリル面)に産卵した卵が付着していることがあります。親が卵を守る習性は無い為、繁殖させる場合は親を隔離して人工孵化を行うのが妥当です。

卵のサイズは小さい為に初期飼料には工夫が必要です。初期飼料はブラインシュリンプを食べられるサイズではない為、インフゾリアや鶏卵の黄身などを用いてしばらく育てた後、ブラインシュリンプに切り替える工程が必要になります。

動画情報

参考文献・URL

ピーシーズ出版 熱帯魚・水草2700種図鑑 P.32 No.94
[英文]SeriouslyFish:Gasteropelecus sternicla – Common Hatchetfish
[英文]FishBase:Gasteropelecus sternicla, River hatchetfish
[仏蘭西文]Fishipedia:Poisson hachette Gasteropelecus sternicla

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