セルフィンテトラ

2022/05/29

セルフィンテトラ

Sailfin tetra

Crenuchus spilurus (Günther, 1863)

アマゾン河中流域、ギアナ

約６ｃｍ

水温：２４～２８℃
ｐＨ：５．５～６．５
総硬度：０～５ｄＨ

成熟したオスは写真のように鰭が大きく成長し、見応えのある小型カラシンです。メスはあまり鰭が伸びないため、判別は容易ですが、輸入されてくる個体の多くは幼魚のため、飼い込むことで判別ができるようになるケースがほとんどです。

迫力のある容姿をしていますが、性格は温和で同種のオス同士は小競り合いを行い、その際に見せるフィン・スプレッティングは本種の飼育の醍醐味と言えるでしょう。口に入るような魚との混泳でなければ、問題なく行えるます。

飼育に関しては弱酸性の軟水を好みますが、中性付近の水質でも飼育は可能です。エサは人工飼料よりも冷凍赤虫などを好んで食べるため、人工飼料よりも冷凍飼料を含めた生餌中心に与えることが望ましい種類です。

繁殖方法については、カラシンとしては珍しくケーブスポウナー型であり、オスが卵を守り育てます。流木や落ち葉などの隙間などにメスを誘導し産卵させますが、メスは子育てに参加せずに産卵時のみのペア形成とされています。