エンペラーテトラ

写真

エンペラーテトラ
提供:オオツカ熱帯魚 (アクアフォト.Net)

インボイスネーム

エンペラーテトラ

英名

Emperor tetra

学名

Nematobrycon palmeri (Eigenmann, 1911)

分布

コロンビア

サイズ

約5cm

飼育環境(推奨)

水温:23~27℃
pH:5.0~8.0
総硬度:5~19dH

詳細

エンペラーテトラはNematobrycon属の代表種と言える小型カラシンです。派手過ぎない色彩ではありますが、飼い込むことにより、エンペラーの名に負けない美しさを楽しませてくれるようになります。

東南アジアを中心に盛んに養殖されているため、安価で輸入も安定しているので入手も用意です。色彩の美しさで言えば、コロンビア便で輸入されるワイルド個体の方がブリード個体よりも美しくマニアに人気があります。

性格はやや気が強く、同種やレインボーテトラなどの似たような種類と小競り合いを起こすことがありますが、致命的なほどに大きな闘争にまで発展するほどでは無い為、サイズを合わせれば混泳は可能です。同種間でも争いますが、群れを作る習性も併せ持つので、最低5~10匹ほどはまとめて飼育するのが理想的です。

エサは赤虫やイトミミズにミジンコなどの活餌や冷凍飼料を好んで食べますが、フレークフードなどの人工飼料にも良く慣れてくれる為、餌の種類に困ることは無いでしょう。普段は人工飼料を中心に与え、週に何度か生餌や冷凍飼料を与えるなどの方法でバランスの良い食事を与えるのが理想です。

繁殖は成熟すると、メスはオスよりもやや大きく成長して抱卵すると腹部が大きくなり判別できるようになります。オスの尾びれはメスと比較してフォーク状に長く伸長する事や体色もオスの方がよい発色になります。産卵はカラシンに多く見られる典型的なバラマキ型で卵を親が守ることはありません。

卵のサイズは小さい為に初期飼料には工夫が必要です。ブラインシュリンプを食べられるサイズではない為、インフゾリアや鶏卵の黄身などを用いてしばらく育てた後、ブラインシュリンプに切り替える工程が必要になります。

動画情報

参考文献・URL

ピーシーズ出版 熱帯魚・水草2700種図鑑 P.30 No.71
[英文]SeriouslyFish:Nematobrycon palmeri – Emperor Tetra –
[英文]FishBase:Nematobrycon palmeri, Emperor tetra
[仏蘭西文]Fishipedia:Tétra empereur Nematobrycon palmeri

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