写真
インボイスネーム
ミクロゲオファーガス・ラミレジィ
パピリオクロミス・ラミレジィ
アピストグラマ・ラミレジィ
英名
Ram cichlid
学名
Microgeophagus ramirezi (Myers & Harry, 1948)
分布
改良品種
サイズ
オス:約6cm
メス:約4cm
飼育環境(推奨)
水温:27~30℃
pH:5.0~6.0
総硬度:5~12dH
詳細
写真の個体はドイツラムやオランダラムと呼ばれるヨーロッパで改良された体高があり、色彩も美しいラミレジィの改良品種になります。コロンビアより輸入される野生種の個体や東南アジアで盛んに養殖されている個体は体高が低めでやや違った印象を受けることになります。
水温・水質のデータはFishbaseを参照にしていますが、実際には水温23~30℃、pH5.0~7.5の軟水~中硬水程度の範囲なら問題なく飼育できるケースが大半です。高めの水温で弱酸性の軟水が理想的と言えるので、特に良い状態で飼育したいなら、このような環境を整えられるように努力しましょう。
餌については、赤虫やイトミミズ、ミジンコなどの生餌(冷凍を含む)を好んで食べます。また沈下性の顆粒状やクランブル状、ペレット状などの人工飼料などにもよく慣れてくれます。口があまり大きくないため、なるべく一口で食べられるサイズのエサが好ましいと言えるでしょう。
性格はシクリッドの中では温和ではありますが、特有の縄張り争いがあるのは避けることはできません。特にオス同士が争う際に見せるフィン・スプレッティング、オスがメスを求愛に誘う時に見せるフィン・ディスプレイはヒレを大きく広げて最高の発色を楽しませてくれます。
似たようなシクリッドの仲間以外とはあまり争うことも無い為、同じようなサイズと水温・水質の熱帯魚であれば、概ね混泳は可能だと考えて良いでしょう。但し、産卵・子育て中は必死に卵や稚魚を守ろうとするので近く相手を容赦なく威嚇するようになります。
繁殖は基質産卵型(オープンスポウナー)と呼ばれ、平たい石や幅の広い水草、流木などの表面に卵を産み付けて親が守り、稚魚が大きくなるまで子育てを行います。稚魚の初期飼料はシクリッドの中では珍しく、口が小さいのでインフゾリアや鶏卵を茹でて水に溶いたものを数日与え、少し大きくなった段階でふ化させたブラインシュリンプへ切り替えるのがコツになります。
動画情報
参考文献・URL
ピーシーズ出版 熱帯魚・水草2700種図鑑 P.119 No.762
[英文]SeriouslyFish:Mikrogeophagus ramirezi – Ram –
[英文]Wikipedia:Ram cichlid
[英文]FishBase:Mikrogeophagus ramirezi