セベラム

写真

セベラム
提供:オオツカ熱帯魚 (アクアフォト.Net)

インボイスネーム

セベラム
へロス・セベルス
シクラソマ・セベラム

英名

Banded cichlid

学名

Heros severus (Heckel, 1840)

分布

オリノコ川 上流域・ネグロ川 上流域・アマゾン 上流域

サイズ

約20cm

飼育環境(推奨)

水温:23~29℃
pH:5.0~6.5
総硬度:0~6dH

詳細

写真の個体はコロンビアより輸入される野生種の幼魚にあたります。採取される地域によって微妙な色彩の変化も存在する様子で、マニアにとっては貴重なコレクション対象になっています。昔から“シクラソマ”と呼ばれた大型シクリッドの中でメジャーな存在でしたが、分類の細分化が進められて現在はヘロス属に分類されている大型シクリッドです。

水温・水質のデータはFishbaseを参照にしていますが、これはオリノコ川やネグロ川によく見られるブラックウオーターによる水質データと考えられます。ワイルドの個体についてはこのような環境が理想ですが、東南アジアを中心に養殖された個体なら、弱アルカリ性の中硬水でも飼育は容易であり、ワイルド個体のような水質に敏感な種類ではありません。

餌については、成長に応じて変化しますが、主に赤虫やエビなどの生餌(冷凍を含む)を好んで食べます。口に入るような小さなサイズの魚も食べてしまいますが、それほど口が大きな魚種では無いので魚食性は高くありません。人工飼料は沈下性を好みますが、浮上性のものでもよく慣れてくれます。口に入るサイズのペレット状に加工された大型魚用の人工飼料などを与えるのが良いでしょう。

性格は“シクラソマ”の仲間としては温和な方ですが、シクリッドとしても性質上、テリトリー争いはある程度は避けられない性格の熱帯魚です。同じ程度のサイズであれば色々な魚と混泳できますが、相手を選びながら混泳させるテクニックは必要な魚と言えるでしょう。

繁殖は基質産卵型(オープンスポウナー)と呼ばれ、平たい石や流木などの表面に卵を産み付けて親が守り、稚魚が大きくなるまで子育てを行います。稚魚は初期飼料として、ふ化させたブラインシュリンプからスタートできるので育成は容易です。

産卵・子育て中は必死に卵や稚魚を守ろうとするので近く相手を容赦なく威嚇するようになります。人間の手であっても突いて攻撃するほどの為、噛まれると手の甲や指に細かい擦り傷のような傷が出来るので注意しましょう。

動画情報

参考文献・URL

ピーシーズ出版 熱帯魚・水草2700種図鑑 P.130 No.848,851
[英文]SeriouslyFish:Heros efasciatus (Severum)
[英文]Wikipedia:Banded cichlid
[英文]FishBase:Heros severus, Banded cichlid

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