ブラックアロワナ

写真

ブラックアロワナ
提供:オオツカ熱帯魚 (アクアフォト.Net)

インボイスネーム

ブラックアロワナ

英名

Black Arowana

学名

Osteoglossum ferreirai (Kanazawa, 1966)

分布

ネグロ川支流

サイズ

約90cm

飼育環境(推奨)

水温:24~30℃
pH:6.0~7.2
総硬度:3~10dH

詳細

ブラックアロワナは南米に生息するOsteoglossum属のアロワナです。写真の個体はヨークサックが取れて間もないサイズの幼魚になります。アジアアロワナなどのScleropages属に比べて体の柔軟性が高く、水上の昆虫などを捕食するためのジャンプに適した体形をしています。

幼魚の間はブラックアロワナの名前に等しい黒い体をしていますが、成長と共に体色は銀色に高い色に変化していきます。成魚の体色は現地ではなかり黒味を帯びた体色を維持しており、飼育下でも飼育水が紅茶のように茶色くなるほどのブラックウォーターで飼育すると、体色が濃くなります。

最大で90cmほどまで成長するとされていますが、水槽内では60cm程度で成長が止まることの多い魚です。体の柔軟性も高いため、奥行き45cmがあれば、90cmクラスの水槽でも長期の飼育が可能です。

飼育は水温はやや高めを好み、現地の水質を考えると弱酸性の軟水で飼育するのが理想です。慣れてしまえば、弱アルカリ性でも飼育できますが、アロワナの仲間としては神経質な面がある為、中性以下の水質で飼育するように心がけたい種類です。

性格は比較的に攻撃的で、特に同種間ではよく争うので複数の飼育を行う際には注意が必要です。それ以外の種類であれば、サイズが同じ程度の個体なら問題ありませんが、ビックキャットなどと混泳させると神経質なブラックアロワナが力負けしやすいので注意しましょう。

エサは個体のサイズに合わせてや赤虫などから、コオロギなどの昆虫類、小魚やエビなどの活餌や冷凍飼料を好んで食べます。人工飼料にも慣れさせる事はできるので、個体の食べやすい大きさの浮遊性のペレット飼料などを与えるのがお勧めです。

繁殖はオスとメスで判別できる明確な二次性徴は現れません。アロワナの仲間はマウスブルーダーと呼ばれるオス親が口の中で卵を咥えて守るタイプの繁殖形態です。稚魚の育成は最初から赤虫を食べるサイズの為、表面張力を利用して冷凍赤虫などを水面に浮かせて与えるのが理想です。

動画情報

参考文献・URL

ピーシーズ出版 熱帯魚・水草2700種図鑑 P.326 No.2219
[英文]Practical Fishkeeping:Blue arowana, Osteoglossum cf. ferreirai
[英文]FishBase:Osteoglossum ferreirai, Black arawana
[仏文]Fishipedia:Arowana noir • Osteoglossum ferreirai

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